竜人たちによる「りゅうたま」解説・キャラクタークラス編
こんにちは、スタッフ宮音です! お久しぶりのブログ更新となります。
今回は、 当店の店長岡田がゲームデザインを手がけたシステム「りゅうたま」 りゅうたまを、もっともっと、皆さまに遊んでいただきたい! ……ということで、宮音がGMをするときにPLの皆さまへお伝えしていることを、竜人たちの会話風にまとめてみました。 「りゅうたま」キャラクター作成に、ぜひお役立てください!
ラティファ「『りゅうたま』世界で旅人になる方法を説明するよ!」 ソフィー「よろしくお願いします!」 ラティファ「そのセッションのGMキャラクターである竜人、つまりボクたちが、どのような世界を舞台に物語を紡ぐのかを確認しておくと、より楽しいよ。 もし特に言われていなければ、いわゆる『中世ヨーロッパ風ファンタジー』を思い描いてみよう」 ソフィー「わたしの世界は、もうちょっとメルヘンで、やさしくて、ふわっとしてます!」 ラティファ「そうだね。ボクが物語を紡ぐときには『近世ヨーロッパ風』なことが多くて、フリントロックピストルがあったりするよ」 ソフィー「世界そのものを作ることができる『りゅうたま』だからこその楽しさですね」 ラティファ「その物語に参加する人みんなでいっしょにひとつの世界をつくることができる、それが『りゅうたま』の魅力だからね」 ソフィー「ええと、そもそも『旅人』って、どんな人たちなんですか?」 ラティファ「その世界に生きる人なら、誰でも『旅人』になれるよ。 下は8歳から上は70歳くらいまで、田舎から大都会から、根無し草から王族まで、いろんな背景をもった旅人たちがいるよ。 『今まで日常生活を送っていた人』が一生に一度の旅に出かけて、『旅が終わったら帰ってくる』のが前提なんだ。 だから、いろんな人が旅人になって旅をしていても、社会が回っているんだ」 ソフィー「みんなが旅人になるから、旅先で困ったことがあったら、お互い様、で助けてもらいやすいですね」 ラティファ「なにかを依頼するほうも、旅人がふつうの人だってわかっているから、逆に頼みやすいんだ」
ラティファ「じゃ、まずは『クラス』を決めよう。これによって、何ができるか、が変わってくる。旅人たちの日常生活を表すものでもあるね」 ソフィー「どういうことですか?」 ラティファ「たとえば『ミンストレル』なら、それまでも吟遊詩人として放浪していたとか、芸人としてサーカスにいたとか」 ソフィー「『ファーマー』なら、木こりをやっているとか、牛を育ててるとか、いちご農家さんだとかですね!」 ラティファ「そのとおり。クラスを選ぶときは、『旅の目的』がピンときたクラスや、その旅人の日常をイメージしやすいクラスがいいね」 ソフィー「ルールブックの記載の順番に、理由はあるんですか?」 ラティファ「うしろにいくほど、難しいとされているよ。たとえばスキルの使いどころをがんばって見つけなきゃいけないとか、物語や舞台との相性が出やすかったりとかだね」 ソフィー「『ミンストレル』がいちばん初心者さんに向いてるってことなんですか?」 ラティファ「じゃ、ボクの個人的な感想も含まれちゃうけど、説明するね」
ラティファ「『ミンストレル』は、吟遊詩人や旅芸人を表すクラスだよ。『芸』で身を立てている人なら、『ミンストレル』に該当する。 たとえば『口笛吹き』『手品師』『鼓奏者』『民族舞踊』『踊り子』『パペット使い』なんて旅人たちを見てきたよ。 その世界にどんな芸があるのか、自分の披露したい芸がその世界でどんなふうに扱われているのか、GMと相談するのも楽しいよ。 ミンストレルは、その芸を仲間たちに披露することで、判定にボーナスを与えられるんだ」 ソフィー「あと、見聞きしたことをもっと詳しく知ってることがあるんですよね?」 ラティファ「そう、その知識は幅広いから、これから行く街の情報とかも、もしかしたら知ってるかもしれないね」 ソフィー「すごいです! それに、『りゅうたま』でいちばんたくさん使う判定『旅歩きチェック』のみっつの判定に最初からボーナスがあるのも、安心ですね」 ラティファ「幅広く活躍できて、旅歩きもしやすい。だから、初心者さんにオススメなんだ」 ソフィー「なるほどです! では、『マーチャント』さんは?」 ラティファ「『マーチャント』は、行商人だよ。 小さな商店の主や、大店の若様、修行中のさすらい露天商などなどだね。 旅の目的は、お金を稼いだり、立身出世を目指したり、自分のお店を持つための修行だったり、あと借金取りなんて旅人もいたよ」 ソフィー「わあっ、商人さんだけでもそんなにたくさん、旅の目的があるんですね!」 ラティファ「『マーチャント』のすごいところは、お金を稼ぐためのルールが用意されているところなんだ」 ソフィー「『春夏冬』……秋がない、あきない、商い!」 ラティファ「同じデータのアイテムを、4つ以上、まとめて売買するときに、割高で売って、割安で買う。その差額で儲けを出すんだ」 ソフィー「動物をたくさん飼うことができるスキルもありますけど、どうしてですか?」 ラティファ「行商人さんは、商品をたくさん持ち歩くでしょ? 荷物を乗せるための動物はたくさん必要だ」 ソフィー「キャラバンですね、かっこいい! ほかの人と交渉するときにボーナスがあるのも、商人さんらしいですね」 ラティファ「荷物をたくさん持てるから、仲間たちの水や保存食を一括で管理したりする。稼いだお金でみんなの旅装を買ってあげたりもするし、依頼人と交渉して、報酬を約束させたり情報を引き出したりする。 そのスキルから、旅仲間のまとめ役になることが多いよ」 ソフィー「ますますかっこいいですね! じゃあ、『ハンター』さんは?」 ラティファ「特に野外活動に関しては、これほど頼もしい仲間はないと思うよ。獲物への知識と経験をもって、頭を使って狩りをする人たちだ」 ソフィー「狩り、ですけど、釣りとか鷹匠とかもかっこいいかも」 ラティファ「足跡なんかを追いかけてモンスターの住処を見つけたり、倒したモンスターから材料を取ったりできる。この『材料加工』というスキルがないと、モンスターを倒してもいわゆるドロップ品が手に入らないんだ」 ソフィー「でも、でも、やっぱりいちばんすごいのは、野営のときの『狩猟』だと思います!」 ラティファ「野営チェックには参加できないけど、仲間たちのために食料を採りにいくことができるからね。 ただ、この判定は、実はちょっと難しい。『目標値と達成値が同じ』場合、ふつうの判定ならば『成功』なんだけれど、『狩猟』のときだけは、実質『失敗』扱いとなる」 ソフィー「ふぇっ、なんでですか? あっ、そっか、採れる食料の数が〔達成地-目標値〕個だから、同値だと0になっちゃうんですね……」 ラティファ「そういうことだね。だからハンターさんには、その環境に適した旅装をしっかり着込むことをオススメするよ」 ソフィー「むむっ、なるほどです! じゃ、『ヒーラー』さんについてお願いします!」 ラティファ「薬草を扱うのを得意とする人たちだよ。街医者なんて場合もあれば、ハーブセラピストみたいな雰囲気の人もいたりするよ」 ソフィー「ほえー、頭よさそうです」 ラティファ「ところがどっこい、なんだな。『ヒーラー』さんたちの扱う薬草『ヒーリングハーブ』は、買うとめっちゃ高いしあんまり売ってないので、朝一番に採取に行かなきゃいけない」 ソフィー「あっ、確かに、ハーブを採りに行くのには、体力が必要ですね。じゃあ、知力と体力、どっちも大事なんだ」 ラティファ「仲間に魔法使いがいなかったり、いても回復系の魔法を覚えていなかったりする場合、『ヒーラー』さんの『応急手当』は、状態異常を和らげてあげられる希少な手段だ」 ソフィー「『応急手当』で状態異常を和らげてから魔法を使ったら、もっと効果が高いですよ、先輩!」 ラティファ「そうだね。HPを確実に回復させる手段を持ってるのも『ヒーラー』さんの強みだね。そのかわり、ハーブが必要だけど」 ソフィー「なるほど、ハーブの採取や管理をしなきゃいけないところが、ポイントなんですね」ラティファ「そういうことになるね。 じゃ、次、『ファーマー』さんにいくよ」 ソフィー「はいっ。やっぱり動物をたくさん連れて行けるんですね」 ラティファ「そうだよ、農業には動物がつきものだからね。牧羊犬だったり、鋤を引かせる牛だったり、馬だったりね」 ソフィー「あと、体が頑丈で、持ち物をたくさん持てるのは便利ですね。体調も安定しやすいですし」 ラティファ「敵からの攻撃魔法は、その日の体調である『コンディション』にかかってくる。これが低いと状態異常にもかかりやすい。これにボーナスのある『ファーマー』さんは、ほんとうに頑丈だ」 ソフィー「ちょっと怖い話だけど、旅人さんが死んでしまう条件は、HPが『コンディション』の値までマイナスになったとき、だから、死ににくいとも言えるんですね」 ラティファ「それから『内職』というスキルだけど、これはほかの職業のスキルをひとつ修得できるというものだ。 これは、農業が季節に左右され、農閑期があるからなんだよ。そのあいだぼんやり暮らしているのではなくて、きちんと糊口をしのぐすべを持っているんだ」 ソフィー「本職よりもチェック結果がマイナスなのは、やっぱりその道のプロではないからなんですね。でも、『春夏冬』をとれば自分のつくった農作物を出荷してる、みたいな設定ができますね」 ラティファ「そのとおり。『内職』をなににするかによって、旅人の個性を彩ることができるんだ!」 ソフィー「次は『クラフト』さんですね。職人さん、ものを作る人がみんな『クラフト』さんなんですよね?」 ラティファ「そうだよ。ちなみに『料理人』に関しては、リプレイ『かわいい剣』シリーズの1巻に追加ルールが載っているから、参考にしてみるといいよ」 ソフィー「『靴職人』さんなら靴を、『帽子職人』さんなら帽子を、『武器職人』さんなら武器を作ることができちゃうんですね!」 ラティファ「それから、『修理』はアイテムの種類を問わないよ。クラフトさんなら、なんでも修理できちゃうんだ」 ソフィー「アイテムの『耐久度』って、『そのアイテムを使った判定で1ゾロを振る』と減っちゃうんですよね。0になると壊れちゃう!」 ラティファ「アイテムの耐久度はそのアイテムの『サイズ』と同じだよ。だから、たとえば武器の『短剣』なんかはすぐ壊れてしまう」 ソフィー「わぁっ、クラフトさん、助けてくださいっ!」 ラティファ「と、いうことだね。モンスターからの『材料加工』もできるよ」 ソフィー「最後は『ノーブル』さんですね! ……なんだか、ルールブックの説明が、けちょんけちょんな感じです?」 ラティファ「貴族だからね。逆に言えば、ポンコツだけど憎めない、って感じのキャラもやりやすいよ」 ソフィー「『礼儀作法』は、『目上の人にいい印象を与える』ってありますよ、これ強そう」 ラティファ「ただ、村や町の規模だと、そこで一番偉い人でも、目下の可能性があるんだ。なにしろ貴族だからね」 ソフィー「でもでもっ、都会だと強いですよね!」 ラティファ「そうだよ、そこが面白いところだ。 『教養知識』は『ミンストレル』の『伝承知識』と似ているけれど、違う角度からの情報が出てくることがあるよ」 ソフィー「どう違うんですか?」 ラティファ「そうだなぁ、じゃあ、旅人さんたちがある街についての情報を、それぞれの知識で確かめたとするよ」 ソフィー「『伝承知識』ではどうなるんですか?」 ラティファ「名前はグラン=ブランカ。人口五千人ほどの大きな街だ。ワインの名産地として有名で、大半の人々はぶどう農家やコルク職人など、ワインに関連する職業に就いているよ」 ソフィー「じゃ、じゃあ『教養知識』は?」 ラティファ「街の名は『偉大なる白』を意味するグラン=ブランカ。人口は五千人規模で、ギルド長たちによる議会制をとっているので、貴族らしい貴族はいない。ノーブルたちの間では、この土地のワインを蔵に置いてあることがステータスになっているよ」 ソフィー「わっ、ほんとだ、違う!」 ラティファ「汎用的には使いづらいかもしれないけど、その街の領主や支配体制のこと、社交界の内情なんかには詳しいから、思わぬところで大活躍しちゃうかもね」 ソフィー「『武のたしなみ』があるのはなんでですか? 騎士やサムライさんたちも、『ノーブル』に含まれるみたいですけど」 ラティファ「貴族や支配階級の仕事には、庶民を守って戦うことも含まれているよね。それを表しているんだよ」 ソフィー「なるほど、わかりました!」
ラティファ「『クラス』が決まったら、キャラクターシートの『クラス』欄に記入してね」 ソフィー「欄がスラッシュで分かれてるのはなんでですか?」 ラティファ「レベルが5になると、クラスを追加で取得することができるんだよ。旅をしているうちに新しい技術が身についたり、本来持っていた才能が開花したりするんだ」 ソフィー「同じクラスを重ねて取得することもできるんですか? もっともっと、専門家になりたい!」 ラティファ「もちろん、本来あるスキルが強化されたりするから、それもいいと思うよ」 ソフィー「うわぁっ、旅人さんたちには、たくさん可能性があるんですね。楽しみ!」
ラティファ:スタッフ宮音の竜人。緑竜の少女。 ソフィー:スタッフ小峰の竜人。蒼竜の幼い少女。
|